専門家ごときが専門外のことに口を出すな、という話

 どこの世界の、どの時代の、どの感染症のこととは言いませんが、

専門家ごときが全体(政治)に口を出し過ぎじゃあないか?


専門家は、専門外のことについては余計な口を出すべきではない。

君は全体についてわかるの?責任を取る立場なの?


そりゃあ自分の専門分野が日の目を見て、「先生、先生」と言われて頼りにされて、うれしいのはわかるよ。今までの研究成果や自分の知見を存分に発揮して、役に立っているのもわかる。

だがしかし、その専門分野内での判断を、考えなしに全体に波及させようとするのはやめてくれ。


地球の海全体についての施策を考えるときに、瀬戸内海の専門家がでしゃばるか?

その専門分野は確かに全体の一部であって、まるで無関係ではないけれど、それぞれの領分というものがある。


一流の専門家なら「私の専門分野からすれば○○だが、全体を考えた施策では△△とすべき」まで提言できる。

普通の専門家なら「私の専門分野からすれば○○だが、全体を考えた施策は知見がないので明言できない」と分をわきまえる。

勘違いした愚かな専門家が「(私の専門分野からすれば)○○であるので、○○という施策をすべき」と言い切る。


いいから黙ってろよ。


とはいえ、専門家たちもそれを求められているという側面があり、ある意味被害者とも言える。

専門家の意見を諮ったなら、自分の決定の免罪符になると考えている政治も愚かだ。

もっとタチが悪いのは、政治家の全体を考慮した決定に、専門家の意見をそのまま反映していなければ文句言ってくるマスゴミだ。


つまり今のこの体たらくは、われわれみんなで起こしているともいえる。


積み上げてきた諸々のシステムが、メンテナンスされなかった恨みをわれわれ管理者たちにぶつけているのだ。

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