会社での改善要求・提案がうまく機能しない理由

会社で仕事をしていれば、自分の担当でもそうでなくても、なにがしか改善提案できるところに気が付くことはあると思います。
仕事嫌いの私でさえ、自然と思いつくくらい、職場には“改善の余地”が溢れているもの。
仕事にも高度なものから簡単なものまで様々なので、能力の高い人だけがその改善を思いつくわけではなく、上から下まで幅広く、それぞれがそれぞれの持ち場で日々小さな改善は思いついているはず。
それにもかかわらず、職場は何も変わらず、一日千秋のごとくのんびりまわっているわけです。
なにがそうさせているのか、自分なりに考察してみました。

①人間自体が変化を嫌う生き物だ(現状維持バイアス)

まぁ一般によく言われることだとは思いますが、人は変化を嫌うものである、という論。
確かにその通りだと思います。
良くなる・楽になる未来が見えていても、今まで通りのやり方の方が手慣れているし、そっちに流れてしまう気持ちはよくわかります。 

②提案したら、なぜか自分の仕事にされてしまうから

本来の仕事の割り振りとは関係なく、提案者がやれ!という流れになってしまうことよくあると思います。
よかれと思って、他部署の仕事について提案したのに、じゃあ言い出しっぺがやれ、となったら・・・
普通の人なら「どんなに非効率なことが起こっていても、二度と他部署のことには口を出さないぞ!」と考えるようになるでしょう。

③提案しても、自分の仕事が増えるだけだから

かたや、自分の業務について改善を思いついて上司に掛け合い、「それいいね!やっていいよ。」と許可をもらったとしても、その時抱えている自分の業務が、その分減らされることは滅多にないかと思います。
かけられる時間は変わらないわけですから、本来ならその上司が優先順位をつけて「これは今期はやらないくていいからその改善をやろう」「こっちを別の人にやらせるから、空いた時間でその改善を手掛けてくれ」等の流れになってくれないと、ただただ本人の業務が増えていくだけになってしまいます。
こんな状況でも提案しちゃう人は、私からすれば、良く言えばワーカホリック(良くない)、悪く言えば社畜であって、労働者の風上にも置けない狂人だと思います。(個人の意見です)

逆に、なにかが増えればなにかを減らさなければ回らない、という当たり前の感覚を持った上司になりたいと常々思っています。

0 件のコメント :

コメントを投稿