会社で平気で嘘をつくバカ

 

会社において、いやご近所付き合いのママ友さんたちでも同じかもしれないが。

まれに、びっくりするくらい平気で、稚拙な嘘をつく人に出会うことはないだろうか。


悲しくなるくらい幼稚ですぐばれる嘘なのに、その本人たちは平気で嘘をつくのだ。


バカなんじゃないの?

たしかにバカである。


でも、その嘘付きたちには、その嘘をつくだけの大義名分、いいかえればメリットが存在しているようなのだ。


やってもいない仕事を、やったと言い張る。

許可されていないのに、許可を取ったと言って上司を騙し、勝手に仕事を進める。

などなど。


すぐに、あるいは、あとあと、嘘つかれた側が何かの拍子に確認すると、

簡単に全貌が露呈する。


それでも、嘘付きたちが嘘をつくのは、ひとつに、

その嘘がバレても、大してダメージを負わない、ということがある。


仕事で嘘をつくくらいだから、もともと仕事を遂行する能力自体が高くない。

嘘をついて、自分に都合よく仕事を進めても、

正直に仕事を行って、失敗しても、彼らにとって大差ないのだ。


むしろ、嘘をついたら、(あとでばれるとしても)その瞬間だけはスムーズに仕事が進むので、

ラッキー、てなものである。


また、もうひとつ。

嘘がのちのちバレるとしても、バレたところで大してお咎めがないような

くそゆるい上司や会社だった場合、こちらも嘘の付き得ということになる。


上司や会社も、真正のバカではないので、そういった嘘付きたちが立派に出世していくことはないはずだが、十分に人がいない会社や年功序列を死守しているような会社では、出世頭にはなれなくとも、それなりの管理職に昇進してしまうのだ。


そして、日本の大方の会社は、部署による給与差があまりない会社が多い。


花形部署の課長でも、窓際部署の課長でも、同年齢なら極端に給与が開かない会社が大半である。

あるいはボーナス査定ではある程度差がついても、普段の月給レベルでは大きく差をつけない。


受けている成果へのプレッシャーなども加味すると、窓際部署でのんびりしている方が楽まである。


そうなると、仕事ができないことも、嘘をついて信用されないことも、

経済合理性からみてあながち悪いことでもないように見えてくる。


そういう無能者は、いざリストラとなったら第一候補グループに入るのだろうが、

彼らを放逐せずに飼っているような優しい会社は、ある程度いい会社というか

売上・利益が安定している会社であることが多い。

ということは、無能な穀潰しを定年まで飼えてしまうだけの余力があるのである。


かくして、会社内フリーライダーは今日も周囲に迷惑をかけ、冷笑されながら、

年齢だけを頼りに社内のさざ波にうまく乗って、家畜の人生ゲームのコマを進めていくのである。


本当にいい迷惑である。

0 件のコメント :

コメントを投稿